[7201]日産自動車の下方修正、やばいね

こんにちは、るたそです。
本日[7201]日産自動車が19年3月期の通期連結業績予想を下方修正しましたが、やばいですね。
日産のIRのページによると下方修正の内容としては
- 2月発表時 売上 11兆6000億円 → 今回予想11兆5740億円
- 2月発表時 営業利益 4,500億円 → 今回予想 3,180億円
というところで売り上げは多少の減で、営業利益はガッツリ減っています。
営業利益の減少の理由としては
「米国市場におけるカスタマーケアのための一部車両についての保証期間延長実施に伴うコスト増及び第4 四半期におけるグローバル経営環境の更なる悪化並びに一連の問題の販売への影響によるものです。」
だそうで、なんのこっちゃわかりづらいですが、日経ビジネスの記事やブルームバーグの記事によると
- 営業利益の減少1,320億円のうち分米国市場でのアルティマのCVTの保証期間延長に伴うコスト増というところで660億円
- 台数を追う路線からの転換で販売台数を下方修正してそれが430億円分
という感じのようです。
売上がそこまで落ちていないにも関わらず台数の下方修正で430億円も利益が減る見込みというのはなんだか良く分かりませんがとりあえずかなりの減少金額ではあります。
このあたりはどこまで今期に影響するのか、20年3月期は大丈夫なのかというところが気になるため5月14日の決算発表は注視する必要がありますね。
一応、不幸中の幸いで期末配当は28.5円を維持するとブルームバークの記事にあるため、配当目当ての投資家はほっと胸をなでおろしたところかと思います。ひょっとすると明日の株価はそんなに大きくは下がらかもしれません。
今回私がやばいと思う内容はこの下方修正の内容ではなく、この下方修正の話が前日のワールドビジネスサテライトで報道されてしまったというところにあります。日産のカバナンス能力の無さがやばいというところです。
23日の取締役会で決議した内容がその日のうちにリークされたということは、公式発表する前に報道機関に漏らしちゃうような輩が居たということです。
ゴーンを追放した後でも取締役クラスもしくは重要情報を知る立場の社員が情報を漏らすような組織が売上や利益を復活させることができるのかというと不安を感じられずにはおれません。多分このような観点で考えると株価は長期的に低迷する気がしますね。
今回の件で、ゴーンを追放しても日産の内部の闇はまだまだ深そうというのが分かった気がします。社長はガバナンスをちゃんと効かせるように改革をしてもらいたいものです。